あなた自身がPMPの取得を具体的に考えているか否かは別にして、貰った名刺にPMPと刷ってあったりするかもしれません。
そういうときに、これくらいは知っておくといいだろうということを書いています。
PMPとは、プロジェクトマネジメントの専門家であり、アメリカに本部を置くプロジェクトマネジメント協会(PMI)(*)が認定する資格の名称です。
(*)プロジェクトマネジメント協会:
Project Management Institute, Inc.
略称をPMI。
1969年(昭和44年)アメリカに設立された非営利団体。
日本にも支部がある。
Project Management Professionalの頭文字を取っていて、そのままピーエムピーと呼びます。
さすがにProject Management Professional(プロジェクトマネジメントの専門家)ぐらいは、誰であろうと、自称であろうと、名乗っても構わないと思いますが、PMPは商標登録(®)されていて、PMIが認定した人しか名乗ることはできません。
1.PMPってどういう資格?
フルスペルを読んで字の如し、PMPはプロジェクトをマネジメントするための知識と実務経験を有していることを意味します。
-1. プロジェクトって?
簡単に言うと、期日のある仕事って言えばいいでしょうか。
いつから始まり、いつ終わるということが決められている仕事です。
と、これだけだと、すべからく仕事はプロジェクトになってしまうのですが、要は、定常業務とは異質の臨時的な仕事です。
経験値を持たない部分を孕んでいますので、先を見通すことが難しい。
にも関わらず終了日が決まっている。
こうした矛盾を抱える仕事です。
「プロジェクトとは何か?」は、試験における重要論点でもあって、受験生はその特性については色々と押さえておく必要がありますが、大ざっぱには、わたしたちが一般的に使っている意味で構いません。
もう少し知りたい人は、
プロジェクトとは?
-2. マネジメントって?
マネジメントで定着していますので、これを翻訳することは難しいのですが、一番近い日本語は管理、監督です。
ただ、両者の英訳はそれぞれ、control、direct です。
仕事って、実作業とマネジメントに分かれるわけですが、実作業を行う立場ではないということです。
2.PMPは、あるゆる業種と職種が対象
PMPは業界や職種を選びません。
プロジェクトという仕事が存在しない業種はありませんし、また、マネジメントという仕事が存在しない組織もないからです。
PMPの適用範囲は、建設、エンジニアリング、自動車、医薬品、IT、サービス業、自治体などの多くの業界。
および、研究、設計、開発、営業、会計、総務、人事、教育、コンサルタントなど、多くの職種に及びます。
PMPは汎用性に富んだ資格なのです。
3.公的な資格なの?
はい、と答えていいと思いますが、公的資格の定義がされていないことには何とも言えません。
そもそもグロバールな資格ですから日本での定義には収まりませんしね。
確実に言えることは以下の2点です。
- 国家資格ではない。
- ベンダー資格(営利企業が認定する独自資格)ではない。
例えて言うと、簿記みたいなもんじゃないでしょうか。
簿記の資格は商工会議所という非営利団体が認定していて、国家資格ではないものの、簿記の知識を公的に証明するものとして認識されています。
PMPも公的な資格と位置づけられていて、以下のようなことが定着しています。
- PMPは履歴書の資格欄に書くことが普通です。
- 「PMP優遇」や「要PMP資格」など、中途採用の条件として挙げられています。
- 名刺に書いている人も多い。
- 発注先条件や入札参加条件となります。
- 特にITベンダーやシステムインテグレータでは、多くの会社が取得を奨励していて、受験料や資格手当てが支給されていたり、PMPの人数を公開してマネジメント力をアピールしていたりします。
4.どうしたら取れるの?
PMP試験を受けて合格すれば晴れてPMPです。
冒頭で、「PMPはプロジェクトマネジメントの知識と経験を有することを認定する資格」と書きましたが、受験申請の際の自己申告によって経験の確認が行われ、試験によって知識の確認が行われるわけです。
つまり受験資格としてプロジェクトマネジメントの経験が必要です。
ですから、受験に年齢制限はありませんが、学生だとか、社会人になって間もない人は必然的に受験資格を満たさないということになります。
試験内容や受験資格について、PMP資格に興味を持たれた方にとっては、こんな情報だけでは足りませんね。
ここには書き切れませんので、別の記事で紹介していきます。
「あなたにもPMP受験資格はある。受験申請プロジェクトに求められるたった2つの条件」
「PMP受験資格:35時間のプロジェクトマネジメント公式教育のクリアのし方」
5.更新が必要
合格したら、3年ごとに更新手続きが必要です。
本気になったら、講座でお会いしましょう!
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