コミュニケーション・マネジメント計画のITTO


インプット ツールと技法 アウトプット
プロジェクトマネジメント計画書
ステークホルダー登録簿
組織体の環境要因
組織のプロセス資産
・コミュニケーション
要求事項分析
・コミュニケーション技術
・コミュニケーション・モデル
・コミュニケーション方法
・会議
・コミュニケーション・
マネジメント計画書
・プロジェクト文書更新版

インプット

まず、お約束の、
プロジェクトマネジメント計画書

それから、
ステークホルダー登録簿

コミュニケーションに対してどういうニーズがあるのか、その要求元です。
どういうコミュニケーションを構築するかは、プロジェクト・チームだけで勝手に決められるものではないということです。

あとは、お決まりの二つ。

組織体の環境要因と、
組織のプロセス資産

情報の送り手と受け手が保有するインフラだとか、ステークホルダーのITリテラシーや機密管理の仕組み、あるいは組織の文化なんかも、考慮すべきものは色々あります。

ツールと技法

一番最後の会議を除けば、コミュニケーション・マネジメント特有のモノばかりです。

いずれも、その中で、どういうことが論じられているかまで押さえておかないと意味がありません。

アウトプット

いうまでもなく、コミュニケーション・マネジメント計画書

内容はというと、要するに、ツールと技法の結果。

コミュニケーション要求事項を受けて、どういう情報(何を)、どういうステークホルダーに(誰に)、どういう頻度で(いつ)、どういう媒体で(どのように)伝えるかということ。

それを分かりやすく表現した、表であるとか、フローチャートとか、あるいは、書類やメールのテンプレートとか。

あとは、今どきのことを言えば、機密情報の取り扱いについての決め事や、承認プロセスなんかも重要です。

内容として、気になるものだけをピックアップしておきましょう。

・共通用語集

バックボーンの違う人たちとの共同作業になりますから。
プロジェクト・ライフサイクルを通して随時アップデートしていきます。

ちなみに、プロジェクトで問題になるのは、似て非なる言葉。

業界特有の専門用語なんかは、かえって問題になりにくいんですよ。
だって、お互い知らないので、聞きますし、勉強しますから。
それこそ、この共通用語集に追加していくだけです。

似て非なる言葉は、双方が、勝手な解釈で、誤解したまま、事が進んでいきます。

PMBOK®ガイドは、グローバルなプロジェクトも意識していますから、なお更です。

日本人どうしでも、
「話が煮詰まってきました。」(*)
と言ったところ、ネガティブに解釈する人もいたりします。

(*)煮詰まる:
議論が収束し、結論が出つつある。
決して、行き詰っているわけではない。

さて、このプロセスで初めて登場する、用語を押さえておきましょう。

・エスカレーション・プロセス。

あとは、
プロジェクト文書更新版。

これも、お決まりのアウトプット。

ただ、プロジェクト文書更新版は、アウトプットに明示されていたり、されていなかったり、今いち、統一感がない。

ここは、明示されているので、期待してPMBOK®ガイドを見るのですが、ご多聞にもれず、大した説明はありません。

なので、自分で考えてみましょう。(笑)

常識的なものでOKですよ。
例えば、インプットにステークホルダー登録簿がありますが、コミュニケーション・マネジメント計画の最中に、新たなステークホルダーに気付くこともあるでしょう。

その場合は、ステークホルダー登録簿が更新されるというわけ。

それ以前に、ステークホルダー登録簿がプロジェクト文書の一部であることは、PMP試験対策上の基本中の基本です。




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