契約タイプ。調達マネジメントの重要論点


契約タイプは、組織のプロセス資産の一部として、調達マネジメント計画プロセスで紹介される論点です。

契約タイプとは、文字通り契約の種類のこと。

実際のプロジェクトの契約では、機密保持契約だの、アライアンス(提携)だの、様々のものがあるわけですが、ここでは、金銭のやりとりを前提としたものです。

契約とは、納入者に特定のプロダクト、サービス、所産を供給する義務を負わせ、購入者にそれに対する金銭などの対価を支払う義務を負わせる、互いに他を拘束する協定のことである。
<PMBOK®ガイド>

契約といっても、PMBOK®ガイドには法的な細かな話は一切出てきません。
国によっても差がありますし、何よりそれは専門領域(*)ですから。

(*)専門領域:
PMBOK®ガイドはその冒頭で、プロジェクトマネジメントのすべてを網羅していないことを宣言しています。
多くの産業に適用できる汎用性を標榜するということは、同時に、ある特定の専門領域はその範疇ではないことを意味します。

PMBOK®ガイドでも、プロジェクトの調達においては、早期に法律家や購買などの専門化の関与を推奨しているわけです。

PMBOK®ガイドの契約タイプでは、国や地域のローカルな事情に左右されない、契約のベーシックな部分に光が当てられているわけです。

中でも、「金額の決め方」にフォーカスして契約を分類したのがPMBOK®ガイドにおける契約タイプです。

同じスコープであっても、その依頼のし方、支払い金額の決め方によって、成功が左右されてしまうわけですが、それぞれの契約タイプには、長所と短所があって、一律に優劣を論じることはできません。

言い換えれば、ある前提の下では必ず優劣が生じるわけです。

それぞれの契約の特徴を知って、プロジェクトの局面に応じた最適な契約を選択していくことになります。

契約タイプの大分類ー定額契約と実費償還契約

PMBOK®ガイドではいくつもの契約タイプが紹介されていますが、そのいずれも、大きく2つに分類されます。

それが、定額契約実費償還契約です。

実は、この2つの中間型っていうのがあるんですが、それは分類というより、それだけで一つの契約タイプとなっていて、後で説明します。

大分類としては、この2つを押えておけば結構です。




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