スコープ・マネジメント計画は、スコープ・マネジメントにおける計画プロセス群最初のプロジェクトマネジメント・プロセスです。
スコープそのものの計画ではなく、どうやって、
ステークホルダーの要求を収集し、
スコープを定義し、
スコープを詳細化し、
スコープをコントロール
していくのか?
これに答えるのがスコープ・マネジメント計画の役割です。
で、
スコープそのものの計画は、この次のプロジェクトマネジメント・プロセス、要求事項収集から始まるわけで、図にあるとおり、同じ計画プロセス群ながら、ここに境界線が引けるわけです。
左の役割が、ハウ・ツー。
右の役割が、ベースライン
です。
スコープ・マネジメント計画のITTO
インプット | ツールと技法 | アウトプット |
・プロジェクトマネジメント計画書 ・プロジェクト憲章 ・組織体の環境要因 ・組織のプロセス資産 |
・専門家の判断 ・会議 |
・スコープ・マネジメント計画書 ・要求事項マネジメント計画書 |
見てのとおりなんですが、インプットは、コスト・マネジメント計画も、スケジュール・マネジメント計画も、このスコープ・マネジメント計画とまったく同じです。
全体計画のプロジェクトマネジメント計画書を元に、各領域の、ここはスコープになりますが、方法論を策定するわけです。
で、アウトプットなんですが、
スコープ・マネジメントでは、2つあるのが特徴的です。
普通は、知識エリアの名前が先頭に付いた、~マネジメント計画書だけですが、スコープ・マネジメントでは、なぜだか次の2つに分けられています。
・スコープ・マネジメント計画書
・要求事項マネジメント計画書
スコープ・マネジメント計画書が、いわゆるスコープ・マネジメントにおけるハウツーであり、そのうち、要求のマネジメントの部分だけを別にしたものが、要求マネジメント計画書です。
どうして別にしてるんですか?
「要求マネジメントが重要だから」です。(苦笑)
で、このスコープ・マネジメント計画書と、要求事項マネジメント計画書が、インプットであるプロジェクトマネジメント計画書の構成要素として取り込まれるという関係です。
そういう意味では、アウトプットにプロジェクトマネジメント計画書更新版と有ってもいいと思いますが、有りません。
有りませんけど、そういう関係にあるということだけは、押さえておいてください。
本気になったら、講座でお会いしましょう!