PMI倫理・職務規定。汝、読まずしてPMPを受験することなかれ


PMI倫理・職務規定というのは、PMIが策定する行動規範です。

PMI会員はもちろん、PMPを始めとする認定資格者、およびその受験者が遵守しなければならないルールです。

意識していない人が大半かもしれませんが、PMIに入会するとき、あるいはPMP受験を申し込むときに、これに従いますと誓っているんですね。

当然、PMP試験でその見識を問われるというわけ。

PMBOK®ガイドには、これまでもPMI倫理・職務規定のことに言及はされていたんですが、その存在を示す程度。

これがPMBOK®ガイド6版では節として設けられました。
PMI倫理・職務規定がPMPの試験範囲であることは言うまでもないわけです。

ただ、あくまでPMI倫理・職務規定はPMBOK®ガイドとは別立ての文書です。
仕事を依頼する側である顧客や、その他関係するステークホルダーに安心感を与えるという目的もあって、一般にも公開されています。
⇒ PMI倫理・職務規定(PDFファイル 377KB)

PMBOK®ガイドの分厚さから、もしやこれも相当な量だと思われた方、
残念でした。

PMI倫理・職務規定はわずか8ページ。
履歴とかいうページは読む必要ありませんから正味7ページです。

PMP受験生には、このわずか7ページからなる文書を読まずして試験に臨む方も多いのですが、本記事のタイトルはそれに苦言を呈する校長先生みたいなことを言っているのではありません。

PMI倫理・職務規定を読まないということは、PMP試験対策的にかなり勿体ないということが言いたいわけなんです。

 

ダントツの出題率

PMPの受験要項には5つの出題領域(*)ごとの出題割合が載っています。

(*)5つの出題分野:
1. 立上げ
2. 計画
3. 実行
4. 監視・コントロール
5. 終結

以前は6つ目の出題領域として「プロとしての責任」というのがあって、これがPMI倫理・職務規定につながる分野だったわけです。

その頃に公表されていたこの領域からの出題率は9%。
つまり200問中18問ぐらい出題されていたことになります。
合格のためには攻略が必要とされる領域だったわけです。

と、サラっと言いましたが、これ凄くありません?
何がって出題率9%という数字がです。

 

PMBOK®ガイドが70ページ!?

7ページの文書が9%を占めるのであれば、全領域から満遍なく出題されているとするなら、残り91%の領域は70ページ前後でなければなりません。

ところが、当時ですらPMBOK®ガイドはすでに500ページ超え。
2017年に発刊された6版に至っては700ページを超えます。

もうお分かりですね?
領域ごとの出題率はかなり偏っていて、ページあたりの設問数を出題効率とするなら、PMI倫理・職務規定は超絶に出題効率が高い分野なワケです。

分かりやすく言うと、少ない学習量で得点力が期待できるということ。
7ページのPMI倫理・職務規定をマスターするということは、PMBOK®ガイド数十ページをマスターするのに匹敵するというわけです。

もっとも、現在この分野の出題率は公表されなくなっています。
でもこれは、PMI倫理・職務規定が出題範囲でなくなったわけではなく、5つの領域に散りばめられているということです。

たとえば、プロジェクト・コストが題材とされている設問であっても、用語の意味を問うでもなく、計算させるでもなく、適切な振る舞いを尋ねているような場合、もしかしてそれはPMI倫理・職務規定の理解を問うているのかもしれません。

この手の設問はPMI倫理・職務規定を読んでいなくても、なんとなく答えられてしまうのですが、それは同時になんとなく間違えてしまうことでもあります。

出題者は読んだ人とそうでない人に差がつくように作っています。

 

PMBOKイズム≒PMI倫理・職務規定

別の記事で、PMBOK®ガイドには明記されていないPMBOKイズムなる言葉を紹介しました。
PMBOKイズム。掴みどころがなさそうで合格できた人は掴んでいる

PMBOK®ガイドの各論を理解する過程で、イズム - 主義、思想を身につけていきましょう、みたいなことを言いましたが、実はこのPMI倫理・職務規定こそ、PMBOKイズムを最も直接的に表現している文書だったわけです。

精読したってせいぜい20分。
PMP受験生にとって読まない手はありません。

もっとも漠然と読むのではなく、ポイントを押さえないとなんにもなりません。
次のエントリではその中身を見ていきましょう。

PMI倫理・職務規定。4つの価値で示す高潔な理想像。試験で演じるバカ正直


icon-exclamation-circle本気になったら、講座でお会いしましょう!
icon-arrow-down

スキマ時間でPMPを取るためのチューター付き通信講座

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。