ビジネス・ケース。何のためのプロジェクトか?


ビジネス・ケースは、プロジェクト憲章作成のインプットです。用語だけからは、何を意味するかが分かりませんね。

ビジネス・ケースとは、
プロジェクトのへの投資価値を判断するための情報です。

プロジェクトを立ち上げる、きっかけとも言えます。

そういう意味では、プロジェクト・マネジャーが使うインプットというよりは、外部者である、顧客やオーナー、イニシエータが利用するインプットといえます。

同じプロジェクト憲章作成のインプットである、プロジェクトSOWの内容に、ビジネス・ニーズというものがありますが、このビジネス・ケースが反映されたものです。

PMBOK®ガイドには、以下の様なビジネス・ケースが例示されています。

  •  市場需要
  • 組織のニーズ
  • 顧客要求
  • 技術的進歩
  • 法的要件
  • 生態系の影響
  • 社会的ニーズ

PMP試験対策として、空(ソラ)で挙げられる必要はありません。
ただ、意味が分からない、ということがないようにしてください。

 

市場需要というのは、
例えば、PCメーカーが、タブレット端末を開発するプロジェクト。

組織のニーズは、
例えば、社内のコミュニケーション・ツールにフェイスブックを導入するプロジェクト。

顧客要求は、
例えば、サポートのための、専用のヘルプ・デスクを立ち上げるプロジェクト。

例えば、技術的進歩は、
伝票による出荷作業を、ICタグを使って行うように変更するプロジェクト。

法的要件は、
例えば、消費税5%から、8%に対応するためのシステム改修プロジェクト。

生態系の影響は、
例えば、二酸化炭素を減らすため、ゴミの焼却熱を再利用するための設備を設置するプロジェクト。

社会的ニーズは、
例えば、過疎地に日用品の宅配サービスを始めるプロジェクト。

 

気楽に例示してみましたが、項目がダブっている感もありますね。

「市場需要と社会的ニーズの違いは何ですか?」

そんな難しい、質問はしないように。(笑)

ニーズだけでは、潜在需要ですが、ニーズを満たす製品・サービスを提供すれば、需要は顕在化します。

そんなことより、もっと大切なことを押さえておきましょう。
PMBOK®ガイドの随所で言われていることです。

立上げプロセス群も、他のプロセス群と同様、反復されるプロセス群です。

立上げで行ったプロジェクトに対する投資判断を、プロジェクト・ライフサイクルを通して続けていくわけです。

そのときの材料がコレ、ビジネス・ケースです。

プロジェクトの成果が組織にもたらすメリットは、プロジェクトの実行中に変わる可能性があります。

プロジェクトに予想外のコストがかかってる場合もあるでしょうし、競合の登場や、市場の変化によっても変わります。

これをプロジェクトの実行中に査定し続ける必要があるわけです。

プロジェクト立上げの当初の投資価値に変化はないか?
投資対象として他の投資案件と比べて、相対的な優先順位は下がっていないのか?
このまま投資を続けても回収できるのか?

まさに、プロジェクトの依頼側が行う検討ですが、こうした観点から、ビジネス・ケースを再検討し、プロジェクトの続行、中止、その他の変更に反映するわけです。


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