フィージビリティ・スタディ。ホントに出来るのか?そのプロジェクト


フィージビリティ・スタディ(feasibility study)は、一般的なビジネス用語として定着していますが、ときに実現可能性調査などと和訳されます。

PMBOK®ガイドでは、箇所によって和訳されたり、フィージビリティ・スタディのままだったりと一定していません。

フィージビリティが実現可能性。
スタディが調査。
この場合のstudyはresearchに近い意味です。

プロジェクトへの投資を決める前に、成功の可能性を把握するために実施します。

もちろん、プロジェクトにリスクはつきもので、100%成功が保証されるプロジェクトはもはやプロジェクトとは言えません。

プロジェクトは従来の殻を破り、ビジネスを変革する挑戦の異名だからです。

それでも「頑張れば達成可能」ぐらいのレベルにしないと、挑戦転じて、無謀。

その昔、平和都市を標榜する世界的にも有名な2つの地方都市が、オリンピックの共同開催都市として立候補することをぶちあげました。

でも、ほどなくして立候補の断念を余儀なくされました。
理由はIOCの規定にオリンピックの開催都市は一都市に限るという大原則があるから。

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こういうふうに、フィージビリティ・スタディを行わずにプロジェクトを立ち上げると、ちょっと恥ずかしい結果にもなりかねません。

もっとも、この例では単にマスコミ発表が勇み足だっただけで、事前に実施されたフィージビリティ・スタディによってプロジェクトを立ち上げずに済んだと見れなくもないのですが。

 

具体的には様々なフィージビリティ・スタディがありますが、開発プロジェクトなどの技術検証や、新規サービスの法的検証の類は、この例のように割とハッキリとした結果が得られます。
不確定要素が調査(study)によってツブせるからです。

一方でビジネスの観点からのフィージビリティ・スタディの場合は、こんなにはっきりと成否が分かることはありません。

景気や競争環境など、自分たちでコントロールできない要素がプロジェクトの成否を分けるからです。

この場合のフィージビリティ・スタディは、前提条件を設定した上での予測の産物です。

あとはスポンサーや経営判斷になるわけですが、フィージビリティ・スタディによってプロジェクト候補をふるいにかけ、ビジネスの成功確率を上げます。




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