品質マネジメント計画。手順というよりも思想を学ぶ


品質マネジメント計画は、品質マネジメントにおける計画プロセス群です。

群と言っても、これ一つですけどね。

ここまでの知識エリアのスコープ、タイム、コストでは、プロセスとして明確に分けられていた性格の異なる”2つの計画”を、この品質マネジメント計画一つで受け持っているということです。

性格の異なる2つの計画というのは、以下です。

・品質をどのように測定し、確保するか。・・・ How To
・達成すべき品質目標は何か・・・ 品質ベースラインに相当

少なくともPMBOK®ガイドには、品質ベースラインという言葉は登場しません。

汎用的な品質ベースラインを提示するのが難しいわけです。

例えば、ITプロジェクトでは、バク(*)の摘出件数の推移を時系列にグラフ化して、目標の曲線を品質ベースラインと呼ぶ場合があります。
つまり、もろ専門領域なんですね。

(*)バク:
ソフトウェアの不良のこと。
横軸に日にち、縦軸に累計のバグ件数をとると、右肩上がりから、次第に水平になります。
てか、水平を目指すわけです。必死で。(笑)
PMBOK用語ではありませんので参考程度に。

ですから、スコープやスケジュール、コストのような、目標設定に至る手順的なプロセスの紹介も無いわけです。

必然的に、ここは、そういう具体的なことじゃなく、品質に関しての、ある種、思想的なものを学ぶ知識エリアになっている印象です。

さて、
一つのプロセスしかない品質の計画プロセス群ですが、アウトプットの計画は二つに分かれています。

・品質マネジメント計画書
・プロセス改善計画書

品質マネジメント計画書は、お決まりの、各知識エリアにある品質版です。
もう一つが、プロセス改善計画書という別名で、品質マネジメントにおける、ある活動が強調されているわけです。




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