スケジュール・マネジメント計画書とコスト・マネジメント計画書。内容同じ


スケジュール・マネジメント計画書とコスト・マネジメント計画書。
別に、この2つを比較して、どうこうしようということではありません。

単に分けて説明するのが面倒くさいから。

タイムとコスト、領域は違いますが、同じようなことを書くことになるので、記事を分けて無駄使いする必要もなかろうと。

どちらも、それぞれの知識エリアにおける計画プロセス群、最初のプロセスのアウトプットであり、また、プロジェクトマネジメント計画書の補助の計画書です。

項目例としては以下のようなもの。
いつも言うように、PMP試験対策としては、空(ソラ)で挙げられる必要はありませんが、意味が分からないというようなことがないようにしておかないといけません。

そして、見てのとおり、いずれも具体的な年月日や、価格なんてのは入っていないということ。(ここ重要)
方法、やり方の計画だということです。

  •  正確さのレベル
  • 測定単位
  • 組織の手順とのリンク
  • パフォーマンス測定の規定
  • 報告書式
  • プロセス記述
  • コントロールのしきい値(管理限界)

正確さのレベルというのは、主に見積りや進捗報告における許容される範囲のこと。
年単位や、億単位を見積もるときに、1日や、100円単位の正確さを求めてもしかないでしょ。

測定単位というのは、
時間、通貨というのは当たり前で、そういうことじゃなく、どういう物差しを、時間やお金と結びつけるかということ。

1年のプロジェクトが、一ヶ月過ぎたからって、12分の1が完成しているなんてことはないわけですよ。

面積、高さ、長さ、重量、容量、人数、ページ数、プログラム本数、テスト件数、etc.
成果物によって色々だと思います。

ここは、実際のプロジェクトでも結構、大切で、プロジェクトの目標にもつながる話。

プロジェクト憲章作成で押さえた、”目標は測定可能でなければならない”、と言ってた意味が分かると思います。

PMBOK的には、WBSの構成要素であるワークパッケージなんかが有効にものさしとして機能します。

パフォーマンス測定の規定とは、
EVM(アーンド・バリュー・マネジメント)の適用ルールなんかが想定されます。
PMBOK®ガイドは、プロジェクトにEVMを使うことが、なかば前提となっているので。

分かってると思うけど、EVMは、一応は、コスト・マネジメントで解説されていますが、ホントにそれは一応。
EVMはタイム・マネジメントのツールでもあり、スコープ・マネジメントのツールでもあります。

ですから、PMP試験で、EVMがスケジュール・マネジメント計画書の項目に(実績じゃなく準備するものとして)挙げられていたとしても、即効でバツなんかにしないように。

コントロールのしきい値(≒管理限界)というのは、
実績と計画に差が生じたとき、つまり、遅延や、予算オーバのときに、その差が、どれくらいの大きさになったら、対策を打つかということ。

日常的には、早期発見・早期治療が求められるので、しきい値なんかを設定する必要すらないんですが、ここは、顧客や上級マネジメントを巻き込むような、公式な対策を発動するタイミングと解釈してください。

さて、考えられる項目は、まだまだ色々あります。
後続のプロジェクトマネジメント・プロセスを押さえていく中で、それらのプロセスに先立って準備しておくものに、どういうものがあるかを考えてみるといいでしょう。




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