実行プロセス群。プロセス少ないくせに、カネは使うってか。


実行プロセス群は、プロジェクトで最もリソース(資源)を要し、予算の大半が消費されるプロセス群です。

しかし、ご覧のとおり、プロセスの数は逆に、ぐっと減ります。

実行そのものは、成果物に応じた専門領域に関わりが大きく、汎用性を指向するPMBOK®ガイドとしては取り上げ難いということもあるんです。

が、それよりも、そもそも、モノづくりそのものは、マネジメント・チームではなく実行部隊が担います。

「うちは兼務してしてるんで、当てはまらないんじゃ・・・。」

そんな、突っ込みはナシです。

あくまで、論点として、マネジメントと実作業は、まったく別だということです。

 

実行プロセス群では、プロジェクトマネジメント計画書に沿って、人と資源を調整し、プロジェクトのアクティビティを統合する。
<PMBOK®ガイド>

マネジメントの主たる仕事は、
実行前の、環境の整備や、問題が発生したときにマネジメント側が速やかに気づくことができるための仕組みつくり。

さらに実行中は、計画とおりに実行されているかどうかの監視と、計画と実績に差が生じたときの対策の立案です。

前者は、計画プロセス群の活動になりますし、後者は監視・コントロールプロセス群に相当します。

PMBOK®ガイドはマネジメントの標準書です。
ということは、
少ないながらも、この実行プロセス群に分類されているいくつかのマネジメント・プロセスは、実行部隊に投げる業務ではなく、プロジェクト・マネジャー、ないしはプロジェクトマネジメント・チームの主たる責務であることを示しているわけです。

  • プロジェクト実行の指揮をとり、それをマネジメントすること
  • 品質に関すること
  • チーム運営に関すること
  • ステークホルダー間でコミュニケーションをとること
  • 調達に関すること

いずれも、プロジェクト・マネジャーが担うべき、多くのプロジェクトに存在する汎用的なプロセスだということです。




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