再延期!PMP新試験への移行は来年2021年1月2日。この際、知っておきたい変更の正しい背景


今夏に予定されていた新しい出題傾向によるPMP試験が明年2021年1月2日に延期されました。

年内は今の試験が継続されます。

延期はこれで2度目。
当初は今年始めからだったんですが、PMI内部事情により今夏に延期され、さらに今回の延期の理由は言わずもがなコロナウイルス。

もっとも、新傾向のPMP試験に向けて受験準備をしていた人なんて皆無ですから、同じ延期でもオリンピックなんかと違って、延期は皆んな大歓迎。

 

新しくなるのは出題傾向

「新制度のPMP試験について質問させてください」
「御社のPMP試験対策講座は新制度に対応していますか?」

こうした類のお問い合わせを頂くのですが、なぜか試験制度の変更が前提になってるんですね。

PMP試験制度は何も変わりませんヨ。

言葉尻を捕らえるように聞こえるかもしれませんが、ちゃんとしておかないと、この手の呼称は独り歩きして、一次情報(米国PMIのWEBサイトなど)を参照しない人によって広がっていきますので。

このサイトで記事の冒頭から「新しい出題傾向によるPMP試験」と称しているのはそういった意図です。

実際、PMIが「変わります」と言っているのは出題傾向。
受験資格も、受験料も、試験時間も、設問数も、4択々一式も、これら制度的なものは一切何も変わりません。

試験範囲だって変わりません。
もっともこれは元々あってないようなものなのですが、いずれにしてもPMIがPMP試験の主たる資料と指定するPMBOK®ガイドは第6版のまま。

繰り返しますが、PMIが「変えますよ」と言っているのは出題傾向です。

 

PMP試験変更の2つの理由

これまでPMIから公式にアナウンスされる出題傾向の変更の理由には2つのものがあります。

理由その1~PMBOK®ガイドの更新

一つはPMBOK®ガイドのバージョンアップ。

これは当然ですね。

PMBOK®ガイドが更新されると、その新しいPMBOK®ガイドに基づいた試験への切り替え日がアナウンスされます。

PMBOK®ガイドの新バージョンがリリースされてから、およそ半年から一年後にスケジューリングされてきたわけです。

このアナウンスは、私たち受験校にとっても大変重要なもので、テキストや問題集、カリキュラムを新版にフィットさせなくてはなりません。

ちなみにPMIは、PMP受験準備の資料としてPMBOK®ガイド以外にもPMI発刊の書籍をリストアップしているのですが、それらがバージョンアップしてもPMP試験への反映はアナウンスされません。

このことからもPMBOK®ガイドこそがPMP試験のバイブルということが言えます。

 

理由その2~Examination Content Outlineの更新

PMP試験変更のもう一つの理由は、Examination Content Outline(PMP試験内容のアウトライン)の更新です。

今回の変更はこれによるものです。

前回の更新は2015年。

PMBOK®ガイドの更新間隔は概ね5年前後ですが、その狭間でExamination Content Outlineが更新されてきたわけです。

とはいっても、PMP受験生でもその存在を今ここで初めて知った方も多いのではないでしょうか?

心配いりません。
貴方だけではないです。

名称からして受験生にとって重要な文書のように感じるかもしれませんが、実際、これに目を通さないまま受験する方が大半ですので。

!?

(笑)
いや、ほんとに。
私もその1人。

もちろん、今現在は試験対策を提供する立場上、精査はしています。

ただですね。
精査したあとに思わずつぶやくのは、「だから何?」

だって、試験バイブルとなるPMBOK®ガイドがあるわけですから、その要約みたいなものを見せられたからって、別にそれが試験対策上、影響を及ぼすような情報ではないわけです。

少なくともこれまではその程度の位置づけだったのですが、今回はどうでしょう?

次のエントリで考察します。




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