統合マネジメントの役割


ここからいよいよ、PMBOK®ガイドの47個のプロジェクトマネジメント・プロセスを知識エリアに沿って一つひとつ見ていきます。

まず最初の知識エリアは、プロジェクト統合マネジメントです。

プロジェクト統合マネジメントは、これ以下9つの知識エリアの各種プロセスと活動を、文字通り統合し、調整を行うための活動です。

と言っても、最初に学ぶ知識エリアとしては、ちょっと掴みづらいかもしれません。
だって、そもそも、その統合される各種プロセスってのをまだ知らないんですから。

さらに、この統合マネジメントには具体的な管理項目がないというのもイメージがしずらい一因です。

統合マネジメント以外の知識エリアはそれぞれ特有の管理項目をもっています。
ていうか、管理項目によって分類したのがPMBOK®ガイドの知識エリアなので。

スコープ・マネジメントであれば成果物、タイム・マネジメントであれば日程、コスト・マネジメントであれば予算という風にね。

統合マネジメントは、そういう具体的な管理項目がないんです。
プロジェクトマネジメント・プロセス間で矛盾がないように、調整し、
全体のプロジェクトマネジメントに一貫性を持たせるのが役割です。

知識エリアは、受け持つ管理項目によって分類されてはいますが、あくまで、論点として整理するためのものであって、実際の活動として分離できるものではありません。
ほとんどの知識エリアは同時並行的に行います。

たまに、知識エリアの章立ての順序を、計画の作業順序だと勘違いしている人がいて、スコープの計画を行って、次にスケジュールの計画を立て、次にコスト計画・・・・なんて認識を持ってたりするんですが、章立ての順序にそんな意図はありません。

で、その同時並行的に行う知識エリア間には一貫性が求められます。

どういうことかというと、
スコープを広げれば、スケジュールに影響が及びますし、
スケジュールに影響が及べば、人的資源の調達にも影響が及びます。
もちろんコストにも。

このように知識エリアをまたがって、正しく影響を及ぼし、それを遅滞なく、矛盾なく、プロジェクトマネジメント・プロセスの調整を図っていくのが統合マネジメントです。

どうです、少しはイメージできました?
少しでいいですよ。各知識エリアを押さえていく中で、この統合マネジメントの重要性も分かってきますから。

 

プロジェクト統合マネジメントは、
6つのプロジェクトマネジメント・プロセスで構成されます。

      1. プロジェクト憲章作成
      2. プロジェクトマネジメント計画書作成
      3. プロジェクト作業の指揮・マネジメント
      4. プロジェクト作業の監視・コントロール
      5. 統合変更管理
      6. プロジェクトやフェーズの終結

PMBOK®ガイドの体系を見ると一目瞭然なんですが、立上げから終結まで5つのプロセス群すべてにプロセスがあるのは、10の知識エリアのうち、この統合マネジメントだけです。

つまり、
プロジェクト統合マネジメントは、プロジェクトの全体像を概観している知識エリアだということです。
見出し的な位置づけです。
その具体的な中身はというと各知識エリアに役割が移っていくわけです。

とはいっても、
これも体系図を見て分かるとおり、立上げプロセス群と、終結プロセス群については、この統合マネジメントに役割が集約されていますので、この統合マネジメントで、しっかりと押さえてください。


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