リスク・マネジメントのプロセス構成。プロセス名は手順そのもの


リスク・マネジメントは6つのマネジメント・プロセスから構成されます。

    1. リスク・マネジメント計画
    2. リスク特定
    3. 定性的リスク分析
    4. 定量的リスク分析
    5. リスク対応計画
    6. リスク・コントロール

 

始めの5つが計画プロセス群、最後が監視・コントロールプロセス群です。

このマネジメント・プロセスのタイトルの並びを見ると、リスク・マネジメントの手順そのものです。

方針決めて、・・・リスク・マネジメント計画
リスクを見つけて、・・・リスク特定
リスクを調べて、・・・定性的リスク分析
もっと詳しく調べて・・・定量的リスク分析
対応のし方を決めて、・・・リスク対応計画
監視していく。・・・リスク・コントロール

 

計画プロセス群の5つマネジメント・プロセスは、同じ計画でも、その性格の違いから、ここに線を引くことができます。

    1. リスク・マネジメント計画・・・これは、How to
      ——-これ以降がコストそのものの計画———
    2. リスク特定
    3. 定性的リスク分析
    4. 定量的リスク分析
    5. リスク対応計画

リスク・マネジメント計画は、ハウツー。
リスクとどう向き合っていくかの方針や、どんな手法を使って、どうマネジメントしていくかの方法論です。

それに対して、リスク特定以下、4つのマネジメント・プロセスが、目の前のプロジェクト特有のリスクに対する分析や、それに基づく具体的な対応策です。

スコープ、タイム、コストの各知識エリアのようなベースラインはありませんが、統合マネジメントで紹介した、二つの計画が、マネジメント・プロセスの構成に反映されているところは、まったく同じです。

PMBOK®ガイドでは、ハウツーと、具体的なリスクに対する計画は、そのアウトプット先も明確に立分けられていますので、しっかりと区別できるようにしてください。
これは、PMP試験の論点にもなります。

 

実行プロセス群にプロセスはありませんが、リスク対する対応は、結局は、スコープ、タイム、コスト、品質等の活動に反映されていきます。

その実行そのものは実行部隊の任務であって、マネジメントの論点にはなりません。

マネジメント側が行う作業指示は、統合マネジメントのプロジェクト作業の指揮・マネジメントに集約されます。

 

そして、
計画の後のマネジメント側の役割は、
リスクを注意深くウォッチし続けて、その対応へのタイミングを見過ごさないことにあります。

それと、新たなリスクが生まれていないか、プロジェクトの状況を常に注意深く見ていくことです。

それが監視・コントロール・プロセス群のリスク・コントロールです。

 

 

さて、PMBOK®ガイドの体系のルール的なことを、リスクの観点から大雑把に確認しておきます。

以下の解説は、冒頭の図内の番号を見ながら読むと理解し易いかと思います。
ちょっと、ややこしく感じるかもしれませんが、言ってることは単純です。

リアルプロジェクトに役立つもんじゃありませんので、試験対策でなければ読まなくてもよろしい。

 

全体のプロジェクトマネジメント計画書は、各知識エリアの計画書作成プロセスのキー・インプットです。

ですから、
プロジェクトマネジメント計画書は、
リスク・マネジメント計画のインプットになります。・・図の①

そして、
リスク・マネジメント計画書は、
プロジェクトマネジメント計画書の補助の計画書として、これに統合されるわけです。

ですから、
リスク・マネジメント計画以降、リスクに関する手続きに限れば、
マネジメント・プロセスのインプットは、下位のリスク・マネジメント計画書でも、上位のプロジェクトマネジメント計画書でも、どちらでも構わないんですが、PMBOK®ガイドの体系では、インプットはプロジェクトマネジメント計画書ではなく、補助の計画書であるリスク・マネジメント計画書になっています。・・・図の②


そして、
リスク・コントロールには、すべての知識エリアの観点を総動員してプロジェクトを監視することが求められますから、
そのインプットは、すべての補助の計画書、ベースラインを含んだ
プロジェクトマネジメント計画書がインプットです。・・・図の③


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