人的資源マネジメントの役割。PMBOKらしさが満開


人的資源マネジメントは、PMBOK®ガイドの10個の知識エリアのうちの一つです。

正確には、頭にプロジェクトが付いて、
プロジェクト人的資源マネジメントといいます。

プロジェクト人的資源マネジメントは、プロジェクト・チームを組織し、マネジメントし、リードするためのプロセスからなる。
<PMBOK®ガイド>

マネジメントの対象が、人、組織になります。

プロジェクトの計画といっても、それが実現できるかどうかは、それに見合う組織、チームを作ることができるかどうかにかかってくるというわけです。

ところで、
PMBOK®ガイドを、実際のプロジェクトに適応する際には、規模感が必要だと言われます。

PMBOK®ガイドは、プロジェクトにおける手続きについて、網羅性を目指して(*)編集されていますから、大規模なプロジェクトでは、そのままフィットし易い反面、規模が小さくなるにつれて、どこまでやるか、という視点が欠かせないわけです。

マネジメントもコストですからね。

(*)網羅性を目指して:
目指してはいますが、同時に、網羅するには至っていない、ということをPMBOK®ガイド自身が認めて、利用に際して注意を促しています。

 

一方、この人的資源マネジメントは、非常に肌理(きめ)が細かいというか、それこそ、一対一の対人関係まで言及されています。

なので、人的資源マネジメントは、プロジェクトの規模に関わらず有用な知識エリアといえるのではないでしょうか。

 

人的資源マネジメントは、ある意味、PMBOKらしさが、色濃く出ている知識エリアのように思います。

論点によっては、日本的な実務慣行とのギャップを感じる部分もあるかもしれません。

しかし、一律にどちらが良いというようなものではなく、前提が違うだけです。
お国柄の違いは違いとして、差は差として、PMBOK®ガイドの正しさを理解するようにしてください。

 

そして、
相手が人間なんですから、机上の理論とおりにいかないのは当たり前。
しかし、セオリーはあるわけです。
まずは、そのセオリーをしっかり押さえましょうということ。

 

プロジェクトマネジメントの定義にあった、

「プロジェクトマネジメントは、知識、スキル、ツールと技法をプロジェクト活動へ適用することである。
<PMBOK®ガイド>

というのは、この人的資源マネジメントでも同様だということです。

 

試験向けのことを言えば、
この人的資源マネジメントは、シチュエーション問題(*)の宝庫と言われます。


(*)シチュエーション問題:
ある状況を問題文に示して、対応策として、ベターな選択肢を選ばせる設問のこと。
圧倒的な優劣がつけられる選択肢ばかりではないので、相対的に判断し、出題者が意図する正解を見つけないといけない。

しかし、人によって意見が分かれるような設問は出題されません。
だってPMBOK®ガイドの理解度を測定するんですから。

シチュエーション問題といえども、聞かれていることは、セオリーに過ぎないということを忘れないでくださいね。




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