局面に応じて契約タイプを使い分けるのは、T&M契約も同じです。
ですが、複合型であるためか、特徴がぼやけてて、選択に悩む人も少なくありません。
確かに、
「T&M契約は実費償還契約と定額契約の両方の特徴を持つ」
と覚えているだけだと、以下の選択肢の場合に優劣が付けられなくなります。
A. 実費償還契約
B. 定額契約
C. T&M契約
D. ◆△%&■◎
そもそも、AかBかで悩むような受験生は、受験が早すぎるわけですが、
AかCか?、あるいは、BかCか?
で悩む人は、合格レベルの方にも結構います。
でも、あくまで、それはPMP試験での話。
リアルで迷うようなことはまず無いと言ってもいいでしょう。
だって、使う局面が違うからです。
T&M契約のメリットは契約そのものが簡単なことにあります。
投入する人のスキルや、資材の品質を設定すれば、あとは単価さえ合意できればいいわけですから。
このメリットさえ抑えておけば、もう、どんな局面で利用されるかが分かります。
一つは急いでいるとき。
緊急性が求められる場合は、T&M契約によって、人や資材を素早くプロジェクトに投入することが出来るわけです。
2つ目は、少額、小規模の仕事です。
少額の場合に、契約そのものに工数は掛けられないからです。
こうしてみると、T&M契約はプロジェクト全体の契約というよりは、プロジェクト内で部分的に用いられことが多いわけです。
特定フェーズだけの専門家の調達。
遅延回復の為の増員。
予定外の機材のレンタル。
などが考えられます。
T&M契約における購入者側が留意する点としては、契約後の使用量に監視が求められるということです。
なぜかというと、納入者は使用量を増やす方向に動機づけられるからです。
量が増えれば、受取る額、売上げが増えるわけですから当然ですね。
しかも、支払い単価には納入者のフィーが含まれていまから、売上げが増えるだけではなく、利益も増えるわけです。
本気になったら、講座でお会いしましょう!