合意書。君は書かなくても、僕は書く。プロジェクト憲章作成のインプット

合意書は、「プロジェクトにおける初期の意図を定義したもの」、とあります。

外部顧客のためのプロジェクトであれば、顧客側の調達実行のアウトプットがそれに相当しますから、契約に類する明確なものがあるはずです。

ただ、立上げのタイミングにおける合意書には、広い意味が与えられていて、その存在をスルーしないように注意しなければなりません。

公式な契約にいたるまでの経緯、
上級マネジメントどうしのやりとり、
業務提携などの基本契約、
なども、ときには重要なインプットになります。

具体的な形式は、いくつかのものが紹介されています。
PMP試験対策としても略語はしっかりと、記憶に留めておいてください。

MOU

Memorandum Of Understanding: 了解覚書事項。
契約書を補完するもの、ぐらいの理解でいいでしょう。

SLA

Service Level Agreement:サービス合意書。
作業や、サービス等、形のない成果物おける、提供者側の義務や責任範囲などを明記したものです。
レンタル・サーバや、コンピュータの保守、などでよく目にします。

 

合意書には、この他にも、Eメール、あるいは、口頭ベースのものも含まれます。

これは、PMBOK®ガイドが、口約束を推奨しているわけでは、もちろんありません。

口頭で合意したとしても、トラブルを避けるために、後付けでも文書によって確認していくことが求められます。
これが原則。

ここは、プロジェクトを実行する側の立場として、依頼側との合意を、それがたとえ口約束であっても、キチンと押さえることを求めていると解釈してください。

自分たちの行為は、文書化によって厳しく律する、
他者の行為は、口頭のものであっても誠実に対応する。

プロジェクトマネジメント全般にかかってくる、PMBOK®ガイドの指針です。



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