択一式ということは、言い換えれば正解を見せてくれるということです。
ですよね?
選択肢の中に正解があるわけです。
PMBOK®ガイドを理解して、印象に残しておけば、選択肢の中から一つ選ぶことは難しいことではありません。
会場講座なんかだと、受講生に時折り質問しながら進行するんですが、例えば「教訓登録簿」が答えだった場合、
受講生 「(汗)えーとぉ、教訓・・」
もうこれで、「はい、OKでえす」
その他には
受講生 「なんとか、登録簿・・」
でもいいし、
受講生 「なんて言いましたっけ?、ノウハウとかを記録するやつで・・」
これでもOK。
別に受講生のご機嫌を取ってるわけではありません。
いい加減なように見えるかもしれませんが、いずれも、そこまで頭に思い浮かべられたなら、本試験では正解できるからです。
選択肢に「教訓登録簿」があれば、上記の受講生はいずれも「そうそう、これこれ」ってなるでしょう。
加えて、PMP試験では一字一句までの記憶の正確さは求められていないというのがあります。
たとえば、以下のような選択肢から選ばせる設問はPMP試験にはありません。
A. 教訓登録簿
B. 教訓登録表
C. 教訓登記簿
D. 教訓記録簿
困ったことに市販の問題集にはこの手の設問が見受けられます。
いわゆる丸暗記に頼らざるを得ない、重箱の隅をつつくような設問が、ゼロとまでは言い切れませんが、少なくとも、きちんと準備をした受験生にとって、合否の大勢には影響しない、と言っていいと思います。
無駄に正確さを追いかけて勉強時間を増やさないように気をつけましょう。
正解は選択肢における相対的評価
巷の択一試験は、正解以外の選択肢は間違った記述です。
ところがPMP試験では必ずしもそうとも言えない設問が多々あります。
極端な例では、選択肢A、B、C、Dいずれも間違ってはいない。
もちろん、某ベンダー試験のように複数の選択肢が正解となるような設問はPMP試験ではありません。
あくまで、択一式。
ですから、得点にならないという意味では正解以外は間違いと言えるのですが、選択肢そのものが間違っているのではなくて、その間違いの理由は、
「正解の方が正解に相応しい」
とくにシチューエーション問題に見られるのですが、リアルを考えると選択肢はどれもあり得るものばかり。
出題者はその中での優劣を問うているわけです。
で、一番上位に来たものが正解。
ということは、選択肢が違えば、相対的な位置づけも変わるということです。
ある設問で正解とされた選択肢が、ある設問では正解にならない。
PMP試験でこれはおかしなことではありません。
試験勉強においても、意味もわからずに正解の記述をあたかも普遍的法則のごとく覚えないように注意してください。
本気になったら、講座でお会いしましょう!
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